鎌田菜月の今日までのこと 第4回


~3年目 中編 苦悩からの前進~

そして迎えた2015年8月松井玲奈さんの卒業コンサートに続いての劇場での卒業公演。

チームの人数が公演に必要な人数を超えているのが現状です。
普段は他の仕事でメンバーが全員揃わなかったりするため出演できるメンバーは全員出演していますし、場合によってはアンダーのメンバーが出演することもあります。
しかし、卒業公演のような全メンバーが出演可能なはずな状況の場合、外されるのは所謂序列が低いメンバー、「干され」のメンバーであると考えるファンもいます。
この時は鎌田菜月さんを含めた昇格が遅かったメンバーは一部出演でした。
これは公演後説明があったことで、公演中はわかりませんでした。
その時一部のファンは選抜総選挙でランクインしたのに干さて悔しいと考えた人もいました。

このときの公式ブログやSKEメールでの反応はまさに様々な苦悩、葛藤の渦中にあることが感じられました。
大きな存在である先輩を純粋に見送りたい気持ち、自分の置かれた状況、心情とファンの期待とのギャップ。自分自身の努力の方向性にも。
やらなければいけないことは明確ではありましたが、それ以上を考えるとき、まっすぐな思いとは裏腹にまた道に迷っていたのかもしれません。

そんなタイミングで迎えた2015年の生誕祭のスピーチは、昇格、総選挙ランクインと「順調に進んでいる」と思っていたファンにとっては意外なほど力強く、決意が感じられるものになりました。
ここで掲げた目標は「公演での武器を作ること」、「絶対に妥協しないこと」、「選ばれる人になること」でした。
1年前の目標より抽象的に見えますが、困難さは前回以上です。
現状を受け入れたうえで上を目指す意欲が表現されていました。

生誕祭を終えたしばらく後、鎌田菜月さんは髪を染めました。
髪を染めること自体は他のメンバーも(全員ではないですが)行っていることです。
メンバーによりますが特にそのこと自体に触れない場合もあります。
この問題は特にSKEファンで黒髪が好きな人が多いことを前提に考えるときにいつも微妙な問題になります。
鎌田菜月さんはあえてこの問題を微妙な問題にしませんでした。
ファンに髪を染めたことを報告し、意見を求め、その意見に対する返答を(反論を含めて)行いました。
この騒ぎで得たもの、失ったもの両方があったと思います。
ただ、鎌田菜月さん自身の迷いのようなものはこれ以降徐々に見えなくなったように思えました。

そしてその頃パフォーマンス面での成長が感じられることがありました。

その一つは劇場公演。innosenceという曲で、今まで担当していなかった歌いだしのポジションを担当する機会があったことです。
歌いだしを含めたソロパートは特に表現力を求められます。
堂々と務める姿に成長の跡が感じられました。

そして11月に行われた冬コン。
SKEにとっては松井珠理奈さんがSKE選任になったコンサートでしたが、その1日目で「思い出以上」を披露しました。
コンサートでユニット出演できるメンバーは限られています。
思い出以上はダンスの激しいユニット曲で従来の鎌田菜月さんのイメージとはかけ離れていると言えますが、その曲を任せてみようと誰かが思った。
これだけでも大きな進歩だったと感じられます。

これらのパフォーマンス面での成長は一朝一夕で出来るものではありません。
鎌田菜月さんはいろんな手を試して現状打開を試みる一方でしっかりとパフォーマンスのレベルを上げる努力をしていたのでしょう。

冬コンの2日目はリクエストアワー。
48グループ恒例のこのイベントは毎回様々なドラマがあります。
今回のSKEのリクエストアワーではシングル・アルバム曲部門で鎌田菜月さんが研究生時代に参加した「夕立の前」が1位になりました。
曲そのものの良さはもちろんですが、今を頑張る当時の研究生達へのエールとして贈られた1位でした。

今までコンサートでメインの場所に立ったことがほとんど無い鎌田菜月さんが、ユニット曲披露と1位の楽曲発表のメンバーとして冬コンの舞台に立ちました。

ユニットメンバーの選抜には漏れましたが、ここでの見せ場があったことはこれからの期待を感じさせました。

4月 6th, 2016 by
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